指さす・消す・伝える。ChatGPTの新画像編集はこう変わった

生成した画像をクリックで修正、ChatGPT新ビューアで直接編集というアイキャッチ画像 生成AI

OpenAIが2026年7月30日に公開した、ChatGPTデスクトップアプリ26.727アップデートの内容をもとに、画像編集ワークフローの何が変わったのかを整理します。ChatGPTとCodexで使えるImageGen(gpt-image-2による画像生成機能)に、生成した画像を拡大表示できる新しいビューアが追加されました。これまで「直したい部分を言葉で説明する」しかなかった編集が、画像を直接指し示して伝えられるようになったのが今回の要点です。

この記事の対象読者:ChatGPTやCodexで資料・LP素材・企画書のビジュアルを作っている経営者・マーケティング担当・開発者の方

ImageGenとgpt-image-2の前提

ChatGPTとCodex CLIには、テキストの指示から画像を作る「ImageGen」という機能が組み込まれています。使われている画像生成モデルはgpt-image-2で、Codex CLIで使うと通常のCodex利用上限にカウントされる仕組みです。gpt-image-2自体は2026年4月21日にAPIとCodexで先行提供され、その3カ月後にあたる今回のアップデートは、生成した画像を「見ながら直す」ための編集画面の強化にあたります。

画像生成そのものは、ChatGPTデスクトップアプリ・ChatGPT Webのチャット・Codex CLI・Chrome拡張機能の4つの経路で使えると公式ドキュメントに明記されています。今回追加されたのは、そのうち生成した後の「見直し・修正」の体験です。

何が変わったか

公式Changelogの原文は次のとおりです。

“Open generated images in an expanded viewer, and switch between Focused view and Canvas view. Add comments across images, choose the ones you want, and send targeted edits without leaving your conversation.”

要するに、生成した画像をクリックすると拡大ビューアが開き、1枚ずつ見る「Focused view」と、複数枚を並べて見る「Canvas view」を切り替えられるようになりました。会話を離れずに、画像へ直接コメントを添えて修正を依頼できます。

これまでは言葉で説明、今回からは見て直接指示という画像編集の変化を示す図解
図: 修正の伝え方が「言葉での説明」から「見て直接指示」に変わった
項目 これまで 今回のアップデート
修正の伝え方 「左上の人物を消して」など言葉で説明 画像上にコメントを直接添えて指示
複数画像の確認 チャット上で1枚ずつスクロール Canvas viewで並べて見比べ・選択
会話との関係 画像を確認しつつ別途チャットへ指示を打つ 会話を離れずビューア内で編集を送信

主な新機能

拡大ビューアとFocused view / Canvas view

生成した画像をクリックすると開く拡大ビューアが今回の核です。1枚に集中する「Focused view」と、複数枚を並べる「Canvas view」を切り替えられるため、資料用に複数パターンを作ったときの比較検討がしやすくなります。

コメントで直接指示する編集

「choose the ones you want」「send targeted edits」という記述のとおり、直したい画像を選び、コメントを添えるだけで会話を離れずに修正を依頼できます。従来のように、どの画像のどの部分かを言葉だけで特定する手間が減ります。

動画で実演されている操作(公式文書には機能名の明記なし)

OpenAI公式アカウント(@OpenAIDevs)がこのアップデートを紹介する際に引用した、OpenAIでDeveloper Experienceを担当するDominik Kundel氏(@dkundel)による実演動画では、次の操作が確認できます。ただし、これらの機能名は今回の公式Changelog本文には明記されておらず、動画内で実演されている範囲の情報として扱います。

  • 複数の画像を選んで一括で編集対象にする
  • 消したいキャラクターをペイントツールで塗って指定し、その部分だけ除去する
  • 画像のアスペクト比を16:9などへ変更する(構図を保ったまま再構成される)
  • 指示した座標をもとに、細かい言葉での説明なしに該当箇所を特定して編集する
拡大ビューア・複数画像比較・コメント修正の3つの新機能を示す図解
図: 今回追加された3つの操作 — 拡大ビューア、複数画像の見比べ、コメントでの修正

対象範囲と利用条件

公式Changelogに掲載されているこのアップデートの見出しは「ChatGPT desktop app 26.727」です。一方、OpenAIDevsの告知文は「ImageGen in Codex」となっており、両者の呼び方にズレがあります。Codex CLIのターミナル上でも同じビューアが使えるのか、ChatGPTデスクトップアプリ限定なのかは、今回参照した公式情報だけでは断定できません。

利用条件について、画像生成自体はCodexの一般的な使用上限にカウントされると明記されていますが、契約プランごとの上限やこの新ビューアの提供範囲(Free/Plus/Pro/Business/Enterprise)は、今回確認した公式ドキュメントには記載がありませんでした。実務で使う際は、自社の契約プランでの表示有無を実際に確認することをおすすめします。

実際の反応と現場の見え方

実演動画では、3枚のポスター案から2人のキャラクターを除去し、タイトル文言を変更し、1枚を16:9のワイド版に作り直す、という一連の流れが2分44秒で示されています。「除去したい部分を塗って指定するだけで、細かい位置説明が不要になった」という点は、資料作成でよくある「ここだけ直したい」を素早く処理できる変化だと、この動画を見る限り言えそうです。実際の操作画面は、以下の投稿から動画で確認できます。

dominik kundel (@dkundel) on X
A picture may be worth a thousand words, but editing one shouldn’t take a thousand-word prompt. Point at a character. Er...

チャット上でコメントを添えて画像を直す発想自体は、他の画像編集AIサービスにも広がっています。Canvaの「Ask Canva」はコメント・メンション経由でAI編集を呼び出せますし、Adobeも2026年4月にFireflyへチャットベースのアシスタントを追加したと報じられています。生成した画像を「対話しながら直す」という体験は、今回のアップデートに限らず業界的な流れとして進んでいると私は見ています。

【要注意】使う際の注意点

今回のアップデートを実務で使う前に、次の点を押さえておく必要があります。

  • 除去ツール・アスペクト比変更・複数画像の一括編集は、動画実演では確認できても、公式Changelog本文には機能名として明記されていません。仕様変更やUIの違いが生じる可能性があります
  • Codex CLIのターミナル上での挙動は公式情報から断定できないため、CLI中心のワークフローで使う場合は事前に自分の環境で試すことをおすすめします
  • 画像生成はCodexの使用上限にカウントされるため、編集を何度も繰り返すとコーディングタスク側の上限を圧迫する可能性があります

中小企業・事業会社での活かし方

私は、この機能を提案資料やLP素材の「初稿を作ってから微調整する」工程に使うのが最も効果的だと考えています。これまでは、修正指示を言葉で書き起こす手間が地味にかかっていました。画像を見ながら直接コメントできるようになれば、その手間が減ります。

すでにCodexを使って社内資料の図解や画像を作っている場合は、既存のワークフローにClaude Codeは絵が描けない — CodexとGeminiに描かせる方法で紹介した構成をそのまま活用しつつ、今回のビューアで仕上げの微調整を効率化できます。Codex自体の全体像を押さえたい方は、OpenAI Codex App Serverとはもあわせて参考にしてください。

導入を検討する際の判断軸としては、「画像編集の指示を言葉で書き起こす作業が社内でどれだけ発生しているか」を見るとよいと思います。デザイナーがいない中小企業ほど、この工程の負荷が高い傾向にあります。

まとめ

2026年7月30日、ChatGPTデスクトップアプリとCodexのImageGenに、生成画像を拡大表示できるビューアが追加され、Focused viewとCanvas viewを切り替えながら、会話を離れずにコメントで編集を指示できるようになりました。実演動画では除去ツールやアスペクト比変更も示されていますが、これらは公式文書での機能名の明記がなく、Codex CLI上での対応範囲も現時点では不明です。まずは自社の契約プランで実際に画面を開き、どこまで使えるかを確認するところから始めるのがよいと思います。

参考リンク

監修者

池田 智彦

池田 智彦 | 株式会社Spovisor 代表取締役

NTTドコモ・KDDIで通信業界に21年従事し、グローバル/国内市場で10以上の新規事業の立ち上げと、1,000万ユーザー規模サービスの開発・運用を主導。事業戦略から海外展開、エンジニアリングまで横断する経験を活かし、2023年6月に株式会社Spovisorを設立。現在はAI・アプリ開発、生成AIコンサル、AI駆動開発支援、AI顧問など、企業のDXを実装まで伴走する支援に取り組む。

Spovisor公式サイトお問い合わせ

生成AI/AIエージェントを「成果」に変える、Spovisorの伴走支援

Spovisor

株式会社Spovisorは、生成AI・AIエージェントを「使ってみた」で終わらせず、業務やプロダクトに組み込んで成果を出すところまで伴走する実装パートナーです。

支援領域内容
生成AI組み込みアプリ開発Claude/ChatGPT/AIエージェントを組み込んだ業務アプリや自社プロダクトの設計から実装まで支援
生成AI導入コンサル/AI顧問経営課題や業務プロセスから導入ポイントを設計し、本番運用まで伴走
AI駆動開発支援Claude Code/Codexを使った開発生産性向上を現場へ定着

無料相談・お問い合わせはこちら